測量には、高度な判断力が求められる
弊社の業務地域は、地元の千葉県だけでなく、東京や埼玉、茨城、遠くは山梨や長野まで、関東から中部地方までとても広い範囲におよびます。なぜそんな遠い場所の仕事があるのでしょうか。それは弊社に高い技術と多くの実績があるからです。
遠方の仕事の多くは、携帯電話のアンテナ関連です。地方での仕事の場合、ピンポイントではなく、あるエリアの範囲内でアンテナ塔を建てられる場所の測量を求められることがあります。その場合、地盤の確かさや、電波の届きやすさ、近隣との干渉の有無などを現地で判断し、そのエリア内での最良の場所を見つけ出して測量をする必要がでてくるのです。その判断には高度な知識が必要で、素早く作業を進めるのには、高い技術力が要求されます。そういったことができる測量会社は全国でも数が限られるために、交通費や宿泊費が追加でかかったとしても、弊社に依頼したいというお客様がいるのです。
このような遠方の仕事を重ねると、地域ごとの特性に関する情報もたまっていくので、仕事の精度やスピードもより上がっていきます。例えば境界線を決める場合、ある地域では田んぼの畦道の中間なのに、別の地域では南端にすることがならわしとなっていることもあります。地域の歴史によって育まれてきたそのような違いを知っておかないと正しい測量はできません。測量の文系的な側面の一つです。
その街の歴史に触れる仕事
もう一つの弊社の特徴として、区画整理や宅地開発といった、面積が広くて、仕事が長期間にわたるものが多い事も挙げられるでしょう。それは一つの街ができあがる工程の最初と最後に立ち会う、とても感慨深い仕事です。ある土地では、子どもたちが快適に安心して暮らせる地域にするために、田畑を提供することを決めたお年寄りと話をしながら仕事を進めたこともありました。その方が亡くなり、お子さんの代になって、計画通りにその工事が完成しているか確認の測量をした時、そのお年寄りの顔が思い浮かびます。何の変哲もない一本の道であっても、そこには多くの人のさまざまな想いがこめられており、測量は、その想いに触れることのできる特別な仕事だということを感じる瞬間です。
産業界や地域の発展を支え、見守る、とても意義のある業務をさせていただいていることに感謝すると共に、みなさまからの期待に応え、より満足のいく結果を出し続けていけるよう、創和測量はこれからも日々、研鑽を重ねていきます。